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勇気づけの嵐

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
10月28日(土)シネマライズほか全国一斉ロードショー
(C)2006 映画「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」製作委員会
いよいよやつらが、帰ってくる!笑いと涙の完結篇!!

ぶっさんの死後3年。キャッツたちはぶっさんに、そして大人になりきれない自分自身に、最初で最後の"ばいばい"を言えるのか!?

■ 監督:金子文紀 ■ 脚本:宮藤官九郎
■ 出演: 岡田准一、櫻井翔、酒井若菜、
岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史、
阿部サダヲ、山口智充、ユンソナ、
古田新太、森下愛子、小日向文世、
薬師丸ひろ子、栗山千明、MCU
公式サイト

自由研究
by u73213
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目立ちたがり/祝福

<シリーズ・アドラー心理学キーワード>


【目立ちたがり/祝福】


*「所属感」


所属感も共同体感覚の1つです。


所属している共同体の一員だと言う感覚ですね。


人は社会的動物であって、1人だけで生きて行く事は先ず不可能。


そこで共同体に所属せざるを得ない訳ですが、所属感を持てないとかなり辛く、幸福な人生とは程遠いものとなってしまいます。


共同体から無視されるのは耐え難いので、建設的な所属感を持てない人は、不適切な関心引きに走ったりします。


ひんしゅくを買う投稿なんかがそうですね。


建設的な所属感からは、尊敬・信頼に基づいた協力関係ができて来ます。


*「貢献感」


受けるよりも与える者が祝福される。


いろいろ辛い事が沢山あって、人生って何だろう、一体何の為に生まれて来たんだろうとお悩みの方々に、アドラーは、上述の新約聖書のみ言葉を引用して、実にシンプルな答えを用意しました。


それは、貢献感を持つ事です。


これも共同体感覚の1つですね。


皆さんも実感された事がおありかと思いますが、報酬や感謝等、他者からの見返りがなくても、自分の中では、幸福感や心の健康と言った大きな見返り、祝福を頂けるのです。


例えばアドラー心理学。


他に比べ、講座やカウンセリングの料金が安く設定されています。


解決に早くたどり着ける実用的な心理学と言う面もありますが、そのお得感はかなりのものです。


これは、アドラーが苦学生から受講料を取らなかったと言う歴史を受け継いでいるかの様です。


クライアントさんやそのご家族がみるみる元気になって学校に行けたりする。


これは報酬より大きな喜びと言えます。


更に大きなポイントですが、その祝福は、この様な結果や数値で表せる様な貢献度だけではなく、自身の主観でもって貢献感を持てるかどうかに関わって来ます。


マザーテレサが言った、小さい事に大きな愛をこめて行うと言う事。


例えば、自分から感謝するとか笑顔を返すだけでも相手の貢献感と勇気を高める事ができ、それを感じ取る事によって、自身も大きな貢献感を持つ事ができるのです。


人は共同体の中に居場所を必要とする動物です。


なので、多少利己的な要素も入って来ますが、先に述べた様に、他者からの見返りがなくても、貢献によって、共同体につながっていると言う所属感を自分からの見返りとでき、幸福感や心の健康と言った大きな祝福を得て嬉しく感じるのですね。


貢献は、人それぞれの価値観、ものの見方があるので、様々な形を取りますが、独善的にならず共同体感覚にかなっていれば、自他の幸福につながる貢献感と言えるでしょう。


ところで、この様な無私の愛の究極の形。


全く利他的に、我が身を犠牲に他者を救う、はどうでしょうか?


線路内に留まってしまった人、暴走列車の乗客、ナチスによる処刑予定者。


自分の命と引き換えにこれらの人を救ったとの逸話は他にも数多くあります。


とっさの場合等、無意識的に行われる事もあり、確かに神に近い尊い行為ではあります。


しかし、アドラー心理学では、建設的でも非建設的もなく、中性的行動と考えます。


神とはつながれても、一般的共同体とのつながりが絶たれてしまいますからね。


<シリーズ・アメブロ過去記事の復刻>


【働く意味】


嵐の曲「青空の下、キミのとなり」CD通常版に収録されたウラアラトーク。


また深イイ話が聴けました。


「何の為に働くか」と言うファンからの質問に答えてます。


勿論生活の為と言うのもあるでしょうから、大ちゃんが冗談めかして言った「生活できる貯えがあるなら働かない。」って、意外に本気でそう思っている人も居るかも知れませんね。


特に現在多忙で、休みが好きに取れない人は致し方ないでしょう。


ただ、ヒモ夫アレクさんだってTVで働いている事に注目して下さい。


結論から言うと、潤くんの言っていた「人とのつながり」がアドラー心理学の目指す共同体感覚であり、一人で生きられない動物である人間が、居場所を見つけ幸福に生きるのに大切な事になります。


そして働く事は、生活云々よりも、心の健康や幸福感に大きく関わって来る貢献感やつながり所属感を生み出す重要な意味もあるんですね。


たまたまある正月、知人の娘さんが勤務するある有名ホテルに宿泊し、高級バイキングを頂く機会があったのですが、その場に居らした多くのリタイアされた高齢セレブの方々の、無表情で死んだ様な表情が目に焼き付いています。


幸いな事に、貢献感等の共同体感覚は、勇気づけ技法を使った教育やカウンセリング、冒頭<勇気づけ通信>でご紹介しているワークショップのELM等によって高める事ができます。


更に、翔くんの「自分の為が人の為」も深い言葉です。


貢献感が心の健康に貢献すると言っても、人の為にだけ生きるなんて事は不可能で、劣等克服、健康、幸福を目指す事自体既に利己的な要素持っている訳です。


つまり、100%利他的なのは神だけだと思えるのです。


ある番組でマツコデラックスさんが言っていたのですが、あのマザーテレサみたいな凄い人だって、どこか自分の為と言うところがあるんじゃない?と語っていたのが頭に残っています。


また、前に取り上げた相葉さんの好きなマザーテレサの「小さな事を大きな愛をこめて」との言葉は、実際にした事より、主観的な貢献感の大切さを言っている様に思えます。


問題なのは、人生の有用な側にいない事。


自分の利益や都合だけを優先させる傲慢な生き方で、極端になると、ほとんど相手に意識が行かない神経症、精神病、犯罪、ミサイル発射等につながってしまいます。


共同体感覚に含まれる主観的な貢献感を持って、劣等克服と言う目的に向かうのが、健康幸福への大切キーになると、アドラー心理学は教えていますが、利己・利他のバランスに目を向けて見るのも、働く意味を考える上で大切かなと思います。


<シリーズ・旅の写真帳>


北海道続きます。


留萌本線には、全6両と希少なD61がいました。


D51の軸重を軽くし、線路規格の低い線区に入れる様に改造したカマで、当初、稲沢や中津川に配置されテストされています。

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                      恵比島-峠下のD61


ところで、恵比島駅はNHK朝ドラ「すずらん」のロケ地で、主役の遠野なぎこさんは、関ジャニ仕分けと言う番組で、岩井俊憲先生からアドラーカウンセリングを受けておられましたね。


石北本線の常紋-生田原では、D51と9600がタッグを組んで峠越えしてました。


この撮影地に向かうには、犠牲となった工事関係者の亡霊が出ると噂のトンネルを抜けて行きます。


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(続く)


<鉄道動画集>


YOU TUBE「スヌーピー1」からご覧下さい。


(続く)



# by u73213 | 2017-05-19 15:52

母と暮らせば


<シリーズ・アドラー心理学キーワード>


【母と暮らせば】


*「共感」


前のキーワード・共同体感覚の中の1つです。


自己満足の反対で、相手の関心に関心を持つ事。


アドラーは共感について「相手の目で見、相手の耳で聴き、相手の心で感じる事」と言ってます。


子育てに於いて、上から親目線での操作・支配がまかり通っている訳ですが、これは、自立を妨げ勇気をくじく事になり、ひどくなると

ニュースで伝えられる様な問題を引き起こしたりする訳です。


これからは子供に共感した子育て。


是非お試しを!


また、大人の世界でも、共感は良好な対人関係にとって大切なものです。


キーワード・現象学で書いた様に、人それぞれの色メガネ、つまり、物の見方・価値観なんかを受け入れると、上述の共感ができる様になります。


でも、自分もその色メガネをかけている訳で、それなのに相手の気持ちなんて正しく読み取れるの?


ごもっともです。


そんな時は、OJTで仕事を覚える時によく言われる言葉「自分だけで判断しないで何でも聞いてね。」を思い出して下さい。


そう、尋ねてみればいいと思います。


「あの人に腹が立ってるの?」


と言った様な言い方ですね。


また、相手の言った気持ちを鏡の様に返す技法も有りますが、同じ言い方になります。


これによって、相手は自分に関心を持ってもらえる事が嬉しくなり、勇気づいて沢山話してくれるでしょう。


自分が知りたいだけで終わってしまう質問は駄目ですよ。


さてここで、混同されがちな同情との違いをまとめておきます。


共感/同情

尊敬・信頼ベース/憐れみ・優越感ベース

自立心・責任感/支配ー依存関係

相手の関心/自分の関心

感情コントロールできる/感情コントロールできない


ところで、嵐・大ちゃんのラジオでは、


今日の一言カモン!
「本当にそうだなぁ~と共感する時人は心が開き 笑い 新しく生きる力を得る」
(BGMPower of the Paradise)

おぉぉ。
いい言葉ですね、これねぇ。
これは、日本の映画監督・山田洋次さんの言葉です。

と取り上げられています。


ニノさんが主演男優賞を受賞した「母と暮らせば」と言う作品では、体験していない事を描く為に、被爆者への聞き取りや対話を行い、共感を活かしていらした監督です。


やはり、聞いてみる事は大事ですね。


さて、舞台や映画等に於いて、役への感情移入と言うのがあります。


これにも共感の要素が深く関わって来ます。


演じる場合は、良好な対人関係やカウンセリング等と同様、キーワード・虚構性で書いた様に、努力を要する共感の要素が、またスポーツもそうでしょうが観る場合には、情動伝染や同情の要素が大きい様にも思えます。


後者がより容易なのは、当事者意識がいらず、より無意識的傾向が強くなるからでしょうか。


それから、自分が演じる役への融合に加えて、相手役への共感も重要になると思えます。


キーワード・虚構性のところで書いた即興芝居インプロでは、相手役への共感ができると良い形になる体験をさせて頂けました。


ところで、先述の、日本アカデミー賞俳優でハリウッドスターのニノさんは、雑誌のインタビューに応えて、驚きの言葉を残しています。


役柄よりむしろ、観ているお客さんに感情移入するんだそうです。


正にエンターテイナーの鏡的な共同体感覚溢れる貢献ですね。


最後に、やはりキーワード・虚構性に書いた「あたかも〇〇の様にふるまう」療法について。


これは、今まで書いて来た様な一過性のものではなく、無意識に落とし込む事も必要なライフスタイル形成に関わって来ます。


親のスタイル等を自分に取り込む事に相当する訳で、精神分析で言う同一化の発達過程を、自ら作り出すものです。


これも、共感力の大きい方なら、建設的スタイルへの移行が上手く成し遂げられるのでは、と思います。


<シリーズ・アメブロ過去記事の復刻>


【共感】


感情移入と言う言葉があり、共感と同じ意味で使われますが、特に、作品の中に自分が入り込んで、作者や登場人物と同じ感情を味わう事なんかを言う様ですね。


共感には、情動伝染と言うか、映画を観る時の様に無意識的に入り込む場合と、カウンセリング等の様に技術として意識的に捉える場合がある様です。


心理学の分野や対人関係では、相手の世界をあたかも自分自身のものであるかの様に感じ取る事と言えます。


フロイトやユングは、共感を転移や情報収集の手段として研究しましたが、人間主義学派では、共感そのものを治療に活かしました。


アドラー流では、ロジャース派の非指示型とは違って、共感的な聴き上手だけで終わらず、ライフスタイル(性格)診断や代替案の話し合い等にも入りますが、ここでも、尊敬・信頼に基づいた共感的な接し方が、勇気づけとして大変重要になります。


さて、誰でもできる、日常一般の対人関係に於ける共感については、勇気づけ勉強会のワーク「ELM」の1~4章で学べます。


ポイントは、先ず相手独自のライフスタイルに繋がる、ものの見方、価値観を知る事。


相手の関心に関心を持つ事です。


例えば、子供の為に利他的に指導しているつもりが、実は親本位の色メガネ、つまり人生の数だけある私的論理-主観の押し付けにしかなっていない事や、失敗から学ぶ自立心を取り上げている事に気付く勇気が必要です。


自身の同じ様な経験と照らし合わせて、容易に共感できる場合もあります。


岩井俊憲先生の様に、大きな挫折体験を経験されたり、冒頭の<おしらせ>でご紹介している講師さんの様に、自ら子育ての困難を克服された方が、より共感力が高いと言う事は確かにあります。


しかし、犯罪体験を始め、それが適わない場合もあるので、映画やドラマを観たり、いろんな人と対話したり、イメージ力を養うこと事も、良いのではないでしょうか。


次に相手の感情についてですが、これを感じるには、常日頃、自身の感情を客観的に観る訓練が有効です。


これは、自分の感情のコントロールにも、非常に役立ちます。


<シリーズ・旅の写真帳>


今ではアザラシウォッチングツアーで有名になった根室本線の厚岸から東へかなり歩きました。

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丘の上に登ると、更に幻想的な風景が出迎えてくれます。


(続く)


<鉄道動画集>


YOU TUBE「スヌーピー1」からご覧下さい。


(続く)





# by u73213 | 2017-05-10 12:11

リスペクト/信頼金庫


<シリーズ・アドラー心理学キーワード>


【リスペクト/信頼金庫】


*「相互尊敬」


共同体感覚であり、勇気づけの要件の1つです。


尊敬と言うと、仰げば尊しとのイメージを持たれる方も多いと思いますが、横並びの共同体感覚を目指すアドラー心理学では、英語のリスペクトの方が相応しいでしょう。


そう!オーティス・レディングのヤツですね。


岩井俊憲先生のロングセラー書「勇気づけの心理学」には、


人それぞれに年齢・性別・職業・役割・趣味等の違いがあるが、人間の尊厳に関しては違いがない事を受け入れ、礼節をもって接する態度


とあります。


子供の私物化なんかはこれに反する訳で、日本に於けるアドラー心理学のパイオニア野田俊作先生は、ある年齢になったら神にお返しすべき存在とおっしゃっています。


さて、相互と言っても、アドラー心理学では、こちらからの一方通行の関係を重視して考えます。


ギブ・アンド・ギブ。


自分が、より早くより多く。


つまり、相手からの見返りを求めるのでなく、相手に対してと自分に対しての双方尊敬と考えれば良いでしょう。


向こうが挨拶を返してくれなくても、やめない事ですね。


*「相互信頼」


これも勇気づけの要件であり、信頼感は共同体感覚の1つでもあります。


担保がないとお金を貸さないと言った場合に使う「信用」とはっきり区別しています。


つまり、根拠を求めず無条件に信じる事です。


同じく「勇気づけの心理学」には、覚醒剤でどん底に転落した娘さんを信頼し、見事に更正に導いた事例が載っています。


映画にもなったビリギャルもそうですね。


不信感を募らせる、「たら・れば」は使わない事です。


そして、ここでの相互も尊敬の場合と同じく、ギブアンドギブですよ。


<シリーズ・アメブロ過去記事の復刻>


奇跡の仇討ち


フジテレビ版「オリエント急行殺人事件」についてです。


原作を読まずに観たオリジナル映画はそれなりに驚きを楽しめましたが、この世界的なネタバレ作品に挑戦した今回のドラマの意義は、犯人側を詳しく描いた第二夜に凝縮されていた様です。


何でしょう。


このレクレーション感覚は!


誘拐事件の深刻さや待ちの辛さはそれなりに描かれてはいましたましたが、それを上回る仇討ちの爽快感。


これが三谷脚本の真骨頂と言ったところでしょうか?


鉄道省のお役人や名探偵までもが加わっての、悪者退治の賛同者だらけなので、スカッとしない訳はないですね。


ところで、アドラー心理学では、勇気づけ技法の一つとして感情のコントロールをご紹介していますが、感情を流す事自体がストレスになってしまうと訴える方が時々いらっしゃいます。


でも、これをしなかった結果巻き起こる事態の方が、はるかに大きなストレスになるんですね。


そして、復讐も無気力手前の重大な不適切言動と考え防止に努めるのですが、これも同じ様に不幸な結末に近付かない為であります。


自分達を不幸のどん底に落とし入れた人物を赦すのは確かにに神業に近いでしょうが、これ以上の不幸には近付かないのが一番です。


でも有難い事に、この様に、小説・映画・ドラマ等の虚構として楽しむ道を残して頂いています。


いくら12人揃えたところで、「人を裁くな」と書いてある筈の新約聖書表紙の糸へんが、ドラマでは消えて描かれていたのが象徴的でした。


ドラマの様な奇跡は観て楽しむしかないんですね。


ところで、この聖書を抱えて誘拐現場に佇むところや殺害シーン等、相変わらず劇中のニノさんの表情は光っていました。


お父様をも凌ぐ悪役ぶりの佐藤浩市さん始め、そうそうたる顔触れ萬斎?の配役陣の皆様に感謝です。


既にニノさんから伝えられていた明治村ロケも路面電車以外は違和感なかったです。


また、土砂災害による陸羽東線迂回のブルトレ牽引以外、現役時代には特急と縁遠かったローカル線の主役C58ですが、この作品では、迫力満点の大役を見事に演じていました。


大いに楽しめた作品です。


<シリーズ・旅の写真帳>


道東方面に参りましょう。


ローカル線の主、C58が多数活躍していました。


釧網本線の浜小清水-原生花園では、流氷をバックに。

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翌日にも狙ってみましたが、氷はこんなにまばら。

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風向きによってこんなに違うんですね。


これでは初日の様に、氷上散策と言う訳には行きません。


釧路湿原でも撮ってます。

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鶴とC58を一緒に収めようと、何日も粘った強者がいたとここで聞きました。


さて、幻のネガに参りましょう。


何と線区も忘れてしまいましたが、車窓で見つけ急遽訪ねた所です。


頭の中には風景の鮮明な記憶があるのに、何故かネガが見つかりません。


ところが、卒業後だいぶ経ってから、たまたま写真部の後輩から電話があり、この話をしたら、見つかりました。


引き伸ばしを頼んだきり、そのままとなっていたのです。


まだ続きがあります。


何とか戻って来たこのネガなんですが、今度は、ものぐさで保管が悪く、引き伸ばし前に破損させてしまいます。


てな事で、修正したものをお目にかけましょう。

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極私的なお宝です。


(続く)


<鉄道動画集>


YOU TUBE「スヌーピー1」からご覧下さい。


(続く)



# by u73213 | 2017-05-01 10:06

絵空事/適切な建設/ベーシック・ミステイクス


<シリーズ・アドラー心理学キーワード>


【絵空事/適切な建設/ベーシック・ミステイクス】


*「虚構性」


アドラーが大きな影響を受けた「あたかもそうであるかのように(as if)哲学」と言うのをご存知でしょうか?


この哲学は、今までご紹介した目的論や現象学理論とも親和性があります。


人は自ら創造(想像)した主観の中でしか生きられないと言う理論ですね。


この考えは、うつ病治療の認知行動療法にも影響が及んでいる様ですが、この哲学から導き出されたアドラー学派のカウンセリング技法があるんです。


望んでいながらできないと思っている事を、あたかも本当にできるかの様に演じる事を提案します。


子供の頃にでき上がった性格が虚構の産物にしか過ぎないのなら、自分の生み出す虚構性で建設的な方へ、変えて行けない筈はありません。


内弁慶とかユングの言うペルソナの様に、場面や相手によって仮面を自在に付け替えて生活している私達は、意外にすんなり演技者になる才能を持ち合わせているのかも知れませんし、自己受容で自分を大事にしつつ、合理的な対応策として上述の演技力強化や代替案を検討・実践する冷静さを持つ事で、生き易さ、幸福を手に入れる事が可能になる様に思えます。


イメージトレーニングも取り組み易い技法の1つと言えるでしょう。


また、私もしばらく通ったインプロと言う即興芝居を楽しむワークがありますが、「嵐にしやがれ」で生瀬勝久さんが紹介していた様に、気付きが多くこれもお役立ちです。


更に他者について見てみると、虚構の集まりにしか過ぎないものを恐れたり敵対視する必要もありませんね。


ところで、映画やドラマでお馴染みの「時をかける少女」等、SFの作家として名が通っている筒井康隆さんですが、虚構内存在でしかない人間の本質を鋭く描いた実験的作品群が面白く読めます。


一方、筒井作品には荒唐無稽なドタバタ作品も多く、後に同じ様な事件が現実に起きてしまい話題になった事もありました。


これらは、虚構に逃げ込んだり、呑み込まれてしまった悪しき事例で、こう言った非建設的な虚構は、現実に適用するのではなく、作品として楽しんで笑い飛ばすべきものなんですね。


虚構を使いこなす訳ですから、非建設的な役を演じない様にしないといけません。


ネットの悪意に満ちた虚構性にも要注意です。


アドラーは、共同体感覚を欠いた事例として、


「甘やかされた人の夢見る世界、視点、人生についての考えと理解は、現実の世界とは驚くほど異なったものである。」


「自分の誤りをこじつけの議論で守ろうとする。」


と言い、逆に、


「空想が共同体感覚感覚と正しく結び付けば、非常に偉大な行為が期待できると言う事を忘れてはならない。空想は、それが要求する感覚と感情をかき立てる事で、走る車の高められたガス圧の様に作用するからである。」


と語っています。


特に夢を見ている睡眠中は、外界からの入力が遮断されるので、ライフスタイルの一人歩きによって大きくなった空想の力が、課題解決の助けになる様に働いたりする訳です。


夢であれ現実であれ、虚構である主観は、ライフスタイルに忠実に、感覚や感情も動員すると言う点には要注目です。


と言う事は、空想が変わればライフスタイルも変えられるんですね。


*「建設的」


アドラー心理学では善人・悪人との言葉を使いません。


人は、劣等克服を目的として言動する訳ですが、これ自体何も悪い事ではありません。


ただ、言動に現れる無意識的に選び取ったライフスタイル(性格)が、共同体感覚に適った健康的なものであるのか、そうでないのかの違いがあります。


後者には、回避的なものと攻撃的なものがあり、ひどくなると、神経症、精神病、自殺、犯罪、独裁、戦争等につながって来ます。


ところで、スタイルではなく人格に対する善悪の決め付けは、正に変わらない性格を前提にして人を裁き、上からの賞罰で支配すると言う、アドラー心理学が目指している事の真逆を行く事になります。


人そのものと言動、つまり行為者と行為を分けて考え、後者はいつでも変えられるとの見解を取るアドラー心理学です。


なので、どんな人でも尊敬・信頼し、善人・悪人と決め付けず、言動に対しては、適切・不適切や建設的・非建設的と表現するのです。


孔子の言葉に「罪を憎んで人を憎まず」と言うのがあります。


そして、自分を磔にした人々についてのイエスの言葉


「父よ、彼らをおゆるし下さい。彼らは何をしているのか、分からずにいるのです。」


を思い出して下さい。


*「基本的誤り」


人の言動における主観の重大さは前々項に書いた通りです。


そして前項「建設的」の反対。


非建設的なゆがんだ発想によって、自分自身も生きにくく、周囲と摩擦を生じてしまう考えが「基本的誤り」で、


決めつけ

誇張

見落とし

過度の一般化

誤った価値観


の5つを考えます。


例えば、「職場のみんなが自分を嫌っている。」との考えは誇張。


これが浮かんだら、みんなでなく、何人中何人かとの証拠探しをする癖を付けると抜け出せます。


<シリーズ・アメブロ過去記事の復刻>


【前向き】


また、嵐・大野さんのラジオからです。


今日の一言カモン!

「思考に気をつけなさい
それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい
それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい
それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい
それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい
それはいつか運命になるから」

(BGM♪誰も知らない♪)

いい言葉じゃないすかっ、これぇ。

これは、カトリック教会の修道女であり、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサさんの言葉です。


全ての考え方、行動は、つながっていると言う事ですねぇ。

えぇ、後ろ向きな思いが、えー、よぎる時もあると思いますがぁ、出来るだけ、前向きでありたいものです。


これは、リスナーのミナポニョポニョさんから教えて頂きました。


メールを読みますと。

『智くん、おはようございます。
私は、ネガティブに考えてしまうのですが、この言葉を知った時、ネガティブな考え方は良くないと、改めて思いました。
智くんは、普段から、気を付けて考えてる事、行動してる事ありますか?』


大野さん、アーティストっぽい自由人のスタイルが基本ではありますが、やはりアイドルとしての前向きな取り組みも欠かさない様です。


<シリーズ・旅の写真帳>


新シリーズで、若かりし頃の撮り鉄記を載せて参ります。


自身のアルバムの内、形式写真は巷に溢れていますのでほとんど登場しません。


ここでは、懐かしい情景写真とつたない文章を中心にご覧頂きたいと思います。


では、北の大地から。

絵空事/適切な建設/ベーシック・ミステイクス_e0295037_15100298.jpg

当時、沢山走っていた夜行に乗って目覚めると日本最北端間近。


宗谷本線の南稚内-抜海でC55を撮りました。


関西線名古屋口等でも活躍していたC55ですが、撮り鉄デビューの頃にはC57に置き換わっていました。


でも、こうして北海道や九州に行けば、観る事が出来たのです。


夏に再訪した時は塩狩-蘭留で。

絵空事/適切な建設/ベーシック・ミステイクス_e0295037_15101370.jpg
こちらは、旭川駅発車の1号機です。

絵空事/適切な建設/ベーシック・ミステイクス_e0295037_11501818.jpg
旅する若者でローカル列車もごった返していた良き時代の一コマです。


(続く)


<鉄道動画集>


YOU TUBE「スヌーピー1」からご覧下さい。


(続く)


# by u73213 | 2017-04-20 15:58

生き方/身も心も/色メガネ/美丘



<日替わり記事>


変わり桜・続編


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庫桜


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                       湯桜


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                       天白川・満開トンネル                       


<シリーズ・アドラー心理学キーワード>


【生き方/身も心も/色メガネ/美丘】


アドラー心理学の各理論につきましては、哲学と絡めてまたしっかり取り上げるつもりでいますが、ここでは、代表的なものをかいつまんでご紹介しておきましょう。


*「目的論」


人は、フロイトが考えた様に原因に後押しされるのでなく、設定した目標を追求して生きて行くと考えます。


このやり方は人それぞれ違っていて、目標と道筋の形をライフスタイルと言います。


究極目標を意識化できれば、同じ目標で同じ行動をするか、別のより効果的・合理的・建設的な行動を試みるか、さらには目標を新しいものに置き換えるかを選択して生きてゆけます。


アドラー心理学では、意識化によりいつでも変えられるとの意味合いから、性格の代わりにこのライフスタイルと言う言葉を使うんですね。


一般に言う生活様式の事ではないのでご注意下さい。


これからも頻繁に出て来ますし、またキーワードとして詳しく取り上げます。


変えられない過去の原因を探るだけで終わらない未来志向のアドラー心理学を特徴付けている目的論です。


*「全体論」


人間の内部には分裂や葛藤はありません。意識も無意識も一丸となって目標を追求します。


それはちょうど車のアクセルとブレーキの様なもので、たとえ逆向きの作用をしていても、全体として相補的に働いて目的地に向かいます。


神経症は、意識・無意識の葛藤の結果ではなく、全体としての運転の仕方が回避的で誤っていると捉えます。


迷いは葛藤と言うよりも、目的や手段を選んでいる過程ですね。


優柔不断は、決定を先送りしたいという目的の為に使っている手段です。


さらに、心と身体、思考と感情等も葛藤するものでなく、全体としてとらえます。


*「現象学」


人間にとって現実とは、主観的に現実だと信じているものに過ぎません。


この主観の意味づけが人それぞれ違っているので、同じ事態に対しても、対処は異なってきます。


自己や世界についての、個人の意味づけの全体像がライフスタイルです。


良いライフスタイルは、人間共同体にとって有益と合意できる様な意味づけである、共通感覚に則っています。


そして、客観的・絶対的真理を知る事ができないのを問題として取り上げるよりも、相手の主観を認めたり、自身のそれ変える事で、健康、平和、幸福感を得る事ができます。


その応援をしているアドラー心理学を是非ご活用下さい。


*「実存主義


人間は自分の運命の主人公であり、いつでも自分を変える事ができます。


又行動によって状況を変革できます。


変えられない運命は確かにありますが、それを受けてどう生きるかは自己決定できるのです。


吉高由里子主演のTVドラマ「美丘」でも、アドラー心理学が前面に打ち出されていましたが、例え不治の病の床にあって、病気そのものはどうしようもなくても、その状況にどう対処するかを決断する余地は、最後まで残されています。


<シリーズ・アメブロ過去記事の復刻>


嵐・大野さんのラジオから。


「エキスパートとは、ごく限られた分野でありとあらゆる間違いを全て経験した人物であるあのノーベル物理学賞、量子力学のニールス・ボーアさんの言葉です。


ボーアと言えば、「観測者が観測対象に影響を与えないで観測を行うことは不可能である」ことを示し、科学の世界における常識「原因が結果を生む」という因果律をぶち壊してしまった人ですね。


人の意志、観測の仕方によって、光は粒になったり波動になったりする。


これって、アドラー心理学に於ける、原因論より目的論、つまり、人の言動は原因に突き動かされるのでなく、目的に向かってなされると言う理論にも相通じる様な気がして、先の一言と共に親近感を覚えます。


さて、その一言ですが、大ちゃんが釣船の船長さんの例を話していました。


船を出す出さないの判断が、失敗からできる様になったと言う話。


アドラー流の子育てでも、失敗から学びを得る事で自立の力が付く様に勇気づけしていきます。


<鉄道動画集>


YOU TUBE「スヌーピー1」からご覧下さい。


(続く)

# by u73213 | 2017-04-10 15:02