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勇気づけの嵐

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
10月28日(土)シネマライズほか全国一斉ロードショー
(C)2006 映画「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」製作委員会
いよいよやつらが、帰ってくる!笑いと涙の完結篇!!

ぶっさんの死後3年。キャッツたちはぶっさんに、そして大人になりきれない自分自身に、最初で最後の"ばいばい"を言えるのか!?

■ 監督:金子文紀 ■ 脚本:宮藤官九郎
■ 出演: 岡田准一、櫻井翔、酒井若菜、
岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史、
阿部サダヲ、山口智充、ユンソナ、
古田新太、森下愛子、小日向文世、
薬師丸ひろ子、栗山千明、MCU
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自由研究
by u73213
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コンプレックスの使い方


<シリーズ・アドラー心理学キーワード>


【コンプレックスの使い方】


*「劣等感」


心理学の世界では、フロイト派が多数を占めていましたが、その後、もっと治療に効果が現れる人間性心理学が拡がって来ました。


ところが、その人間性心理学のルーツとなっているアドラーが創始した心理学は、亡命先のアメリカ等、一部地域を除いては、それら他の学派程目立つ状況にはなりませんでした。


そうなったのは、ナチスの圧政による後継者や施設の壊滅、アドラー自身が論文以外の著述を好まず、また自身の理論の無断流用に寛容過ぎた事等によります。


一方、日本では、最近でこそ、ベストセラー書等のおかげで大ブレイクを果たしたアドラー心理学ですが、それまでは、欧米より更に状況は良くありませんでした。


わずかな先駆者を除いてはその効用に気付いておらず、専門家の間でも、偏った見方か、名前が知られている程度だったのです。


例外としては、ユング派の河合隼雄さんが、自著の中で、アドラー心理学の利点を紹介していたくらいでしょうか。


さて、こんな寂しい状況だった日本に、意外な、しかも大きな影響があったのをご存知でしょうか?


いわゆるコンプレックスです。


心理学の世界では、元々ユングが言語連想実験に於ける応答の遅れから気付いて使い始めた言葉で、無意識下に押し込まれ、感情によって結ばれている心的複合体の事を指します。


これまで書いて来た様に、アドラーも意識との二極化はしなかったものの、無意識的な心の働きを重視する姿勢は、共同研究者であったユングやフロイト等と共通していました。


しかし、内容は各々異なっています。


性衝動起因説に偏重していたフロイトは自我を脅かす否定的なものと考えました。


その中の一つ、エディプス・コンプレックスは、息子と父親間の対立の原因を、母親との性的な関係に求め分析したものですが、一方のアドラーは、自分と父親との関係が良好だった事もあり「甘やかしの結果、母親のエプロンの紐に結ばれたまま召し使いを探す。」とか「でも実際のところ、そんなお年の女性に、あなたは一体何をしたいと言うのですか?」と異なった見解をとっていますね。


ユングは、コンプレックスについて、性的なものやトラウマの類だけでなく、アドラーの言うライフスタイルの様な肯定的なものも含んでいるのが特徴で、これは人類が共有する集合無意識の考えにつながって行きます。


そんな中、キーワード・全体論のところでも書きましたが、アドラーは、前述の様に、無意識は意識と対立するものでなく、ライフスタイルの内、自動的に働く心の機能等を考えていました。


アドラーが用いたコンプレックスと言う言葉については後述します。


さて一方、マザコンやロリコンなんかは別として、日本の世間一般で言うコンプレックスとは?


そうです、今日キーワードとする「劣等感」です。


何故直訳すると複合体と言う意味の英語が劣等感なんでしょう?


この意味合いの違いが生じた所にアドラー心理学が影響したふしがあると言うのです。


今でも内容をよく知らず一面的見方をして、劣等感のアドラーと言われたりしますが、昔、これがそのまま日本に入って来て、心を表す言葉として定着してしまったらしいんですね。


アドラーは、欲動の否定はしませんでしたが、身体の器官劣等性補償から出発し、人の言動は、主観的な劣等感を克服する目的で、主に無意識的なライフスタイルを駆使してなされると考えていました。


なので、劣等感のアドラーと言うのは、あながち外れではありません。


でも、アドラー心理学にはこれに付随してもっと広範で重要な概念が他にもいくつか出て来ていて、この辺につきましては繰り返し書いて来てますので、是非ご覧下さい。


勿論ユングも劣等感コンプレックスに触れてはいますが、前述の如くコンプレックスの範囲は広く、その事から、アドラーの劣等感の意味だけが日本で拡まったと考えるのが妥当でしょう。


さてここでは、アドラー心理学に於ける用語定義を改めてさらっておきたいと思います。


劣等性:

生活上不利に機能する客観的属性


劣等感:

主観的に自身の何らかの属性を劣等だと感じる事であり、これを建設的に克服すれば、成長のバネになる


劣等コンプレックス:

人生の課題への対処を避ける口実として劣等感を使う事

優越コンプレックス:

深い劣等感を自他から覆い隠す為、あたかも自身が優越であるかの様に、敵対的に振る舞う事


ご覧の様に、無意識を否定的に考えるフロイトの影響からか、無意識的にも選んでしまう、劣等克服に関わる対他的で非建設的なスタイル、言わば虚勢や回避の為の言い訳にコンプレックスと言う用語が使われています。


この用語とは別に、無意識自体については、前述の如く否定的なものだけを考えていた訳ではないので念の為。


また、アドラー心理学では全体論を取りますから、無意識や意識も含んだ複合的なものとの意味合も含まれている様で、抑圧と言う概念はアドラー心理学にはありません。


ところで、建設的劣等感克服に於いて大切なポイントは、他者のレベルを取り込んだものであっても、あくまで自身に落とし込んだ目標に対して劣等感を抱いて克服して行く事です。


他者そのものに対峙すると、攻撃的や回避的なコンプレックスに陥り、共同体感覚から離れて行く事になるので要注意です。

嵐のメンバーは、人気が出るずっと前から、ライバルは自分だと言ってますね。

さて、日本で広く一般化している否定的なコンプレックスと言う言葉に、いちゃもんをつけるつもりは毛頭ありませんが、使う時に、頭に二文字の「劣等」を付けてみると、先の用語の定義にある様な、無意識的で目的論的な心の働きに対しての気付きが芽生えて来るのではないでしょうか。


<ロケの嵐・3>


今回は、嵐5人が主演した映画「黄色い涙」のロケ地を巡ります。


先ずこの映画、鉄道ファンとして見逃せないポイントが幾つかあります。


何しろ、鉄道友の会の協力ですから。


英介の母親を連れて来る時に乗った寝台車は、碓氷鉄道文化村に保存されているオハネ12が使われました。


走行シーンには大井川鉄道のELが出て来ますが、正面からのショットなのでEF57に見えなくもない?


この鉄道が「しやがれ」で六角さんから紹介された時、ニノさんが、「ここ行った事あるな。」と言ってた通り、大宮駅のシーンは新金谷、赤羽駅は千頭の各駅でロケしています。


新金谷車両区でのロケでは、名物のSLが写っていますが、この辺り、転車台の新設で、様子がすっかり変わっています。


そして、やはり名物の旧型客車の車内にはニノさんが登場しますが、「しやがれ」のお忍び旅コーナーで翔さんも乗ってますね。


翔さんは、森林鉄道機関車運転とか大宮鉄博とか、何故か鉄ネタ番組が多いです。


さて、では5人が住んでた地元としての阿佐ヶ谷駅は?


何と、養老鉄道の西大垣駅が使われました。

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近鉄型電車でなく、CG合成の101系や72系が登場したのにもニンマリ。


余談ですが、同鉄道の養老駅からすぐの養老天命反転地には大野さんがファンクラブ会報の取材で行ってます。


さて、映画のラストに登場する白黒写真の内、0系新幹線や151系が写っているのは東京駅ではありません。


右端にこっそり名鉄のHL編成が写っている名古屋駅です。


鉄がらみは以上です。


さて、やはり嵐主演映画「ピカ☆ンチ・シリーズ」や20年ぶりのSPドラマ「ぼくらの勇気~未満都市」を監督・演出した堤幸彦監督は名古屋出身ですが、この映画の犬堂一心監督は東京出身です。


にも関わらず、ロケの大部分は中部地方で行われています。


頻繁に出て来る阿佐ヶ谷の商店街はと言うと、名鉄犬山線江南駅の西にある新町商店街です。


溜まり場となっていたさかえ屋は、残念ながらマンションに建て替えられてしまいましたが、つい最近まで、中に小道具・大道具なんかも残してあって、記念館ぽくなっていました。

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閉鎖前には、大勢の人が訪れたそうです。


銭湯に行くシーンでカメラが入った金勝金物店にもお邪魔して、お話しを伺う事ができました。


夕方から準備を始めて夜の撮影。


あまり大がかりな商品移動はなく、店内通路にカメラのレールが敷かれたそうです。


金物店からのショット「 BARBAR OHNO

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ここを嵐くん達が歩いて行きました。


お礼の意味での買い物も忘れませんでしたよ。


映画には登場してませんが、近くには「アオゾラ」理容店なんてのもあります。


お祭り広場は駐車場で、その脇道ではニノさんのキスシーン。

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3軒長屋は建売住宅に変身。

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他の撮影地点も狭い範囲に集まっていて、短時間で回れます。


映画では賑やかな街も実際は落ち着いて静かな雰囲気。


そんなギャップを味わう楽しみもあります。


この映画、名古屋でも撮ってますよ。


英介の母親が入院してた病院は昭和塾堂。

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地下鉄東山線の覚王山駅からすぐですが、愛知学院大歯学部の倉庫になっていて、中には立ち入れない様です。

母親役の松原智恵子さんの実家は、私の生誕地と同じく名古屋市南区。

映画の設定とは逆に故郷に帰っての撮影でした。


さてずっと南に下って三重県の津市にも行ってます。


近鉄名古屋線の駅名にもなっている江戸橋で、先程の病院近くの設定です。

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以上、映画共々お楽しみ下さい。


<シリーズ・旅の写真帳>


D51の3重連が復活すると言うので、東北本線の御堂-奥中山に出掛けました。

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線路脇で待っている大勢のファンに混ぜてもらってましたが、これまた大勢いる少し離れた丘の方から怒号が聞こえて来ます。


何事かと前方を見ると、何と信号機のはしごによじ登って構えていた強者?がバツ悪そうに降りて来るのが見えました。


今でも非常識は怒号の嵐を巻き起こし、ネットやニュースに取り上げられたりしますのでご注意下さい。


奥羽本線にも峠越えの名所がありました。


津軽湯の沢でC61列車の後押しはD51です。

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(続く)


<鉄道動画集>


YOU TUBE「スヌーピー1」からご覧下さい。


(続く)



by u73213 | 2017-07-11 10:21

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