目的、相手、コントロールを端的に表す例としては、夫婦喧嘩をしている最中にお得意様からの電話を受けると、途端に愛想良く話し出すと言った事が分かり易いでしょう。
この場合、相手が代わっているので、技法を使わずとも、何気にコントロールできてしまう訳です。
さて、ここでは最近聞きかじったある事例をご紹介。
今、介護職員不足が問題視されていますが、処遇改善だけで解決できると思ったら大間違い!
現場では感情の嵐が吹き荒れているらしいのです。
安全上の問題がある場合等、緊急時の大きな声はやむを得ないでしょうが、利用者さんは、すき好んで支援を受けている訳ではないので、健常者目線で感情を使って従わせようなんてのは論外です。
ましてや力ずくは犯罪。
何かと不自由な利用者さんなので、相手自身も、つい感情を使いがちな事や理不尽なクレームも受け入れねばならないでしょう。
この辺は常識であるにも関わらず、なかなか実践できていないのが現状らしいです。
そして、先の介護職員不足に大きく関わるのが、スタッフ同士の対人関係。
レストランの厨房なんかでもよく有りますが、支配的で怒りの感情を使う事に何のためらいも持たないやり方がまかり通っていて、利用者さん思いの穏やかなスタッフさんを排除してしまうんですね。
多忙や教え方を心得ない等で、バカ呼ばわりだけで終わってしまうなんて事が、ごく普通に行われていると言う話も聞きました。
育成より目先の作業を優先する現場では、この様な非建設的方法を得意とする人が上に立つので辞めていく人が絶えず、尚更まずい状況の様です。
介護に正解はないと言われるそうで、安全で、自他共に負担がかからずかつ効率良く動ける様それぞれが工夫してアレンジして行くのですが、これを理解できない人物が、自分が正しいと信じるやり方に合致しないのを見つけるや否や、ここぞとばかりに責め立てる。
指導を受ける方は、人によって言う事が違うので混乱する、との困った状況が当たり前にある訳です。
知人がボヤいてましたが、男性スタッフが根付かないのは、一度に色々な事に気が回らない特性もありましょうが、この様な戦場に耐えられない事もあるのでしょう。
この戦場、ひどくなると殺人事件まで引き起こしてしまう事は、先に書いた様にニュース等で皆さんご存知ですね。
さあ!人手不足ジレンマや犯罪へとつながる悪循環を断ち切る為に、アドラー心理学の出番です!
相手は簡単には変わりません。
ネガティブ感情を受ける側も、自身の感情をコントロールし、自分やその人のヨイところをみつける等、勇気づけをして行きましょう。
関連しますが、モンスター上司への接し方等、職場一般の悩み解決は以下の本に詳しいので、是非ご一読を!!
「ありのままの自分を認める/岩井俊憲」
*「一次感情」
前回取り上げた、怒りは、二次感情です。
では、今回キーワードとする「一次感情」とは?
嫉妬、不安、悲しみ、落胆等です。
お分かりでしょうか?
そう、怒りの元となっている感情なんですね。
勿論これらにも、自分だけをかまって欲しい、仕事のミスをなくしてもらう、夫に早い帰宅を促す、自転車が壊れたので買ってもらう、等の目的が有りますが、これらが満たされないと、それを手っ取り早く達成しようとして怒りを使うんですね。
その為、非建設的な以下の手段・目的につながってしまいます。
支配
主導権争い
権利擁護
正義感の発揮
反対の建設的な方法は、冷静になってから、先の一次感情を使う事が、目的達成の為に合理的なのか?独善的でないか?を判断したり、私を主語にして、この一次感情を言葉で伝えるやり方になります。
平和的に解決できる事、請け合いです。
これらの技法は「はぴねす」の「ELM」や「SMILE」等のワークショップで身に付ける事ができます。
<シリーズ・アメブロ過去記事の復刻>
【サトラジから2つのエピソード】
1.
大野さんはジャニー社長とのバトルを紹介してくれました。
私も若い頃は、大野さんの比でなく、ここで書けない位、キレまくってましたからね。
10代の頃、京都の舞台で、社長に舞いが女っぽいと言われて、言われた通りやっただけだっと思って口をきかなくなっちゃったとか。
キレるよりふてくされる方がましですかね。
それで社長から「おおちゃん、ゴメンね。」って言われたそう。
アドラー心理学では、感情は涌いて来ると言うより、ある相手にある目的を持って使われると考えるのですが、ある意味成功してますね。
キレなかったのと、相手が穏やかな社長で良かったのですが、通常、怒りの感情は、対人関係を悪くしますので、コントロールして、人格は置いておき、罪だけについて話す様に持っていきます。
感情のコントロールは確かに大変ですが、経験から、技法を色々試しつつ、繰り返しトライしていくと次第に上手くできる様になります。
2.
ついに夫婦カウンセリングに進出です。
リスナーさんが、夫に腹を立て、かつ丼のどんぶりを思いっ切り床に叩き付けたそうで、
「大野くんは、いつも優しく穏やかですが、怒りの感情が湧いて来た時は、どの様にコントロールしてるのですか?」
との質問に対し、
「叩き付けれたらねっ、あのー、(片付けを)自分がやんなきゃいけないんでねっ、寝るが一番ですよっ。」
とのお答え。
怒りのコントロールは前にも書いてますが、とっかかりの、冷静になるまでの時間稼ぎが大変で、色々工夫が必要です。
了解が取れていて、無視にならなければ、寝るのもありですかね。
断ってその場を離れる事もよくやります。
あと、イメージを使う方法等も色々あります。
アドラー心理学では、感情を、目的と自分も含めた相手役があると言う、対人関係の視点で捉えていて、怒り、悲しみ、不安等は他者と分離させるもの、逆に喜び、共感等は他者と結びつけるものと考えます。
<シリーズ・旅の写真帳>
山形県から新潟県に向かう米坂線では9600型が貨客に活躍。
羽前沼沢-手の子の峠越えです。
こちらは羽越本線の平木田を通過するD51です。
秋に訪ねた時の米どころの沿線風景は一種独特のもので、そこにたなびくSLの煙が彩りを添えてました。
東京都に参りましょう。
保存機ですが、青梅鉄道公園のE10です。
急勾配に備え動輪軸が5つもあった為、カーブでレールに引っ掛からない様、フランジのないまっ平でレンコン輪切り状の動輪が一部ありました。
また、トンネルの多い区間に供する為、乗務員が煙に巻かれない様、煙突を後ろ、つまりバック運転を主としたので、左右反対側に配置された運転席も珍しく、これらをしっかり観て来ました。
左右反対と言えば、運転台添乗動画もあるB6もそうですね。
こちらは、軸配置の関係で、バック走行の方が安定していたからです。
さて同日、青梅線が分岐する中央線立川駅通過のEF10です。
その後の関東圏での貨物用機の取材では、以下の八王子EF11を始め、EF12、EF13まで撮れました。
夜行で着いた長野機関区で取材の後、更に、高崎、八王子とこれらEL等を取材し、新宿へ向かったのですが、その101系電車の中で初めて立ち寝を経験しました。
膝がくずれ落ちた時の恥ずかしさと言ったらなかったですね。
(続く)